2023年10月29日(A年第30主日)

ケン神父のメッセージ:

 皆さん、おはようございます。今週の中で私はカトリック教会の大切な祝日が2つあります。水曜日は諸聖人の祝日です。そして、木曜日は死者の日です。国によって、今週の祝日を祝う方法が違います。欧米では諸聖人の祝日に向かうために、ハロウィーンの祭りも祝います。偶然ですが、今日の日曜日の朗読は、諸聖人と死者の日のために書かれていませんが、内容は近いものがあります。それは愛です。今日の聖書からの内容も愛についてです。神様を愛することと、隣人愛をすることです。考えると聖人なるための条件は、神様を愛することと、隣人を愛することです。死者の日にまだ聖人ではない亡くなった家族、友人、同僚たちのために祈ります。教会にとって彼らはまだ、聖人任命されていませんが、愛の業を行っていましたね。

 今日の第一朗読と福音の内容は、2000年前のユダヤ人たちの信仰の源について書かれています。2000年前の信者たちは、モーゼを通して、教えられた十戒を守りましたが、さらに当時のユダヤ人の宗教リーダーたちが、613の細かい規則を無理に守るために押し付けていました。福音の内容では、このたくさんの掟をまとめて、神様を愛することと、隣人を愛する子とが最も大切だと教えました。

 この背景があり、今日私たちカトリック信者として、ユダヤ教から生まれたものなので、現代の私たちの守るべき掟をもう一度考えましょう。もちろん私たちは旧約聖書と新約聖書を信じていますので、モーゼの十戒も守るべきです。そして、イエス様の愛の掟も守るべきです。それは神様を愛することと、隣人愛です。いつもの質問は、どのような方法で隣人を愛するかということです。その掟を守るために、カトリック教会は、2つのリストを作りました。1つは「霊的な慈しみの活動(Spiritual Works of Mercy)」です。もう1つは「身体的な慈しみの活動(Corporeal Works of Mercy)」です。この2つの種類は、イエス様が生きている時に実践したことか、物語の中で教えたことです。人をお墓に埋葬することは、イエス様がしたということは記録されていませんが、彼の母マリア様がイエス様のことを埋葬しました。これで2つのグループをリストアップします。

霊的な慈しみの活動(Spiritual Works of Mercy)

1. 失敗があれば愛を通して正すこと

2. 死者と生きている人へ祈ること

3. 神様についての知識を分かち合うこと

4. 忍耐すること

5. 赦し合うこと

6. 信仰の問題があれば支援すること

7. 寂しい人を励ますこと


身体的な慈しみの活動(Corporeal Works of Mercy)

1. お腹空いた人に食べさせること

2. のどが渇いた人に飲み物を与えること

3. 亡くなったら埋葬すること

4. 服がない人に衣類を提供すること

5. 家がない人に寝る場所を用意すること

6. 囚人訪問

7. 病者への訪問

☆このすべてを皆さん実践しましょう。

使徒言行録の中で、11章26節に聖ルカがアンティオキアに訪問する時に、イエス様を信じている人々を始めて、クリスチャンと言い、記録されました。そして、40年後の西暦109年、同じアンティオキアの町で司教様のイグナシオがキリスト信者たちのために、「カトリック」という名前を聞いて、その時からカトリックと言われるようになりました。なぜなら、信者たちは広まって、カトリックという言葉の意味が「国際的」という意味で、どこにでもあるということでした。しかし、イエス様が「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる(ヨハネ13章35節)」と言われました。ですからイエス様にとって、名前ではなく、愛の業がもっと大切な特徴です。イエス様のお陰で私たちカトリック信者の召命が分かります。それは愛の生活です。毎日愛を通して私たちはイエス様を見習う生活を送るために、頑張らなくてはなりません。そのために、霊的な慈しみの活動と身体的な慈しみの活動を行わなくてはなりません。死者の日のひとつの事例を与えたいと思います。その日私たちは、愛された亡くなられた家族、友人、同僚たちのために、祈りますね。その文化はイエス様の模範から学んできました。皆さん、イエス様の友人ラザロを覚えていますか?彼が病気によって亡くなりました。イエス様は忙しかったので、亡くなってから3日後にお墓に到着しました。しかしイエス様の祈りが強かったので、回復して復活しました。そのために、私たちが死者の日に神様に家族、友人、同僚たちのために祈ります。やはり神様が天国で私たちの祈りを聞いています。ですから考えると、祈りも愛の業ですね。

最後に、諸聖人の祝日に向かいますので、聖人の女王様マリア様に感謝したいと思います。マリア様は最初の聖人です。今日は10月最後の日曜日です。10月はロザリオの月でした。ロザリオは、マリア様の私たちの霊的な道具のプレゼントでした。この珠を祈ることによって、天国に昇ることが出来ます。マリア様は限りない愛の模範です。なぜなら若い時に全然知らない人類を救うために、自分の身体を神様にささげました。マリア様の物語から学んだとこは、聖人たちが自分の努力を通して、聖人になることはできません。神様の恵みと協力が必要です。マリア様の素晴らしい所は、天後に被昇天しても、私たちかわいそうな人間を支援するために、私たちの祈りのために天国で座っています。その助けの指示を、息子イエス様と神様に伝えます。私たちが御像、本、映画、絵画、モザイクなどを教会の建物を通して、聖人について学んできますが、本当に聖人たちは天国で生きています。私たち人類を助けるために、待ってくださっています。特にマリア様は、私たちカトリック教会の守護の聖人の役割を通して、私たち皆が無事に天国に戻ることを望まれています。

おととい、教皇フランシスコ様が、ローマのシノドの閉会の時に、マリア様の絵画に向かって祈りました。なぜならマリア様が私たちの霊的なお母さんです。教皇様がカトリック教会をより良くするために、マリア様の手に委ねられました。素晴らしい祈りです。

どうぞ母マリア様、私たちも愛の生活を通して聖人になりますように助けてください。また、いつも悪魔からお守りください。そしていつか私たちも天国に導いてください。アーメン。

Sapporo Catholic Mass Community

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